Running with Z「ZOC東北オフ」(前編)
Last Update: Tue. 22th Nov 2005.

集合写真
長い前フリ
愛知で五平餅を食べながら携帯電話のスケジュールを登録したけれど、まさか本当に東北に向かって車を走らせるなんて想像していませんでした。高い高速道路料金とガソリン代を考えたら…
「もうちょっと安楽な移動方法で福島行けるやろ」
と思うのが普通の感覚ではないでしょうか?
それでも車を走らせるとは我ながら酔狂なことよ。
前日会社で肩が凝るような肉体労働したりシャレにならない事件が発生したり(書きたいけど書くとマズイ気がする…)、午後9時まで残業したりとホンマどないなっとんねん!!と思いながら家事一般と荷物の積み込み作業をしてから入浴、風呂上がりにだらだらしてたらあっという間に日付は変わってしまい、「ぎりぎりに着くかも」と掲示板にカキコミして午前1時に出発しました…。国道43号線を通って名神高速西宮インター入口手前でナビの目的地設定を慌てて行いました。比較的長めの検索の後弾き出した到着予想時刻は午前10時半頃。深夜に出て昼前なんて…
きっと悪い夢を見ているに違いない。
京都府で雨に降られたりしながら名神高速道路をひたすら走行、南条サービスエリアで最初の休憩をしてフリスクとお茶を購入しました。北陸自動車道を新潟県へ向かって走行。真っ暗で何も見えないがナビの地図は日本海である事を示していました。
もはやこのドライブが悪い冗談に思えて来ました。
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サバサンド |
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濃霧・不安の幕開け。 |
しかし北陸自動車道は長い直線が多く走りやすかったです。たまに追越車線を白ナンバーのトラックが猛スピードで走り去る程度の空いた道でした…約340キロ走行して夜明け前の午前5時に小矢部川サービスエリアで最初の給油をしました。
残りは半分少々…去年オフ会に参加出来なかった上越市を通過、丁度トリップは500キロを示していました…。走り出して5時間後に周りが明るくなりました…夜通し走りっぱなしでハイになっていたせいか眠気醒ましにカーステから流れる曲に合わせて大声で歌っていました。普段はそんな事をしないし、外気導入でトンネル内の汚れた空気を吸い込んで歌ったのでいきなり咽の変調を自覚してしまいました。
夜が明けたもののどんよりと曇った天気。ちょっと軽く朝食をと米山サービスエリアに立ち寄りました…サービスエリアの展望スペースに行ってみます。曇っていて何も見えませんがこの先に佐渡島があるらしい(です)。何故この場に立っているんだろう何やっているんだろう…。何か緊急事態が起きても引き返す事ももはや無理だし…。滅多に見られない日本海を見ても初めて来た地に立っても気分が高揚しない事が珍しい(笑)。名物らしいサバサンドを朝食に摂りながらありばはさんに現在位置をメールにて報告しました。
本線に戻って走行再開するとパトカーがパトライト点けながら貼りついてヒヤヒヤしたりして新潟中央ジャンクションから磐越自動車道へ。残りは100キロ少々、しかし70km/h制限の片側一車線とは露知らず某飛脚運輸のトラックの後を足の裏がむず痒くなるようなペダル操作でついて行きます…ナビの示す目的地までの残り距離が一向に減らない気になります。阿賀野川サービスエリアに寄って給油、集合場所迄は無給油で走りきれそうですがパレードランの途中で給油する羽目になるのは明らかでしたので…。
午前9時30分頃に福島県に入ると強風と濃霧が発生して速度に制限がかかってしまっています(それでも80km/h制限ですが)。やっとの事で猪苗代磐梯高原インターを出て10時40分頃に集合場所の世界のガラス館に無事到着。ずらりと並んだ車の列を目指しました。ここまでの距離は746.8km、所要時間にして約9時間半。シートに押し付けた背中は常に汗で湿っていました…気持ち悪ィ。
揃った揃った17台!
「どうも久しぶりです〜」と挨拶。停めてから滴り落ちる水を見て来る前にスタンドで洗車したのかと訊かれたりしてチョットニヤリ…。コーティング効果を客観的に評価してもらえました(笑)。
そして室蘭ナンバーを「見てホンマに来たんやぁ!」と驚き、もはや定番となっているぶるどっぐさんの作業を眺めたり、maakoさんの旦那さんが折角だからと交換したあの新しいエアロバンパーの現物を見たり…。「望みちゃんさんは下道で12時間かけて来た」とかぷぅさんとcicomoさん(のZ)久しぶりにキタ──!とか。cicomoさんは来る途中ドアバイザーが外れかけてしまったとかで手でバイザーを必死で押さえながらの走行だったそうです…お疲れ様でした。
UM-4nurさんが来て全員集合、混み合う場所と言う事で早々にレストラン「猪苗代地ビール館」へ向かいました。向かう途中も淡路のオフレポまだかと催促されたり(汗)。席についてメニューを眺めるも完徹状態ではチョットなー。ビール園のレストランはビール飲ませるメニュー重視なんで仕方ないですが…とか思っといて「ソースカツ重」を頼んで待っていると名札とペンが配られました。記入しつつ雑談…もうすぐ(当時)完成するcicomo邸の話とか「役所が見に来る迄慎ましくしたほうがいい」とか…。食事の後個別精算して再び駐車場でだべり。ここでドラ嫁さんの知人の方が来られてました。あまりこの駐車場に長居出来そうに無いので近くの会津レクリエーション公園へ移動する事になりました。
UM-4nurさんのチョット強引な技?で一斉に駐車場出口を右折…途中信号に目の前で車列を断たれてしまいました。この後は数台を引率する形になったのですが先頭を走るのは相変わらず緊張してしまいます…猪苗代湖眺めてる余裕がなかったし(ぉ)。会津レクリエーション公園の入口ではぶるどっぐさんが一台残ってはぐれないよう誘導係をしてくれました。駐車場に並んだZは17台で通常のデジカメの画角では納まらないか豆粒になってしまうか…。ここではじめて三脚を忘れて来た事に気付いてしまいました(汗)。パノラマ撮影と最初の集合写真撮影は望みちゃんさんの三脚を借りました。「どちらの画像もオフレポに必要でしょ?」という軽いプレッシャーも感じたのですが(笑)。その後集合写真撮影の前に横の車間を詰め直しました…しかし撮影の段になってから雨がぱらつきはじめたので(レンズフード直前に買っておいて正解だった!)ここに長居せずにパレードラン、宿泊場所の「しゃくなげ平貸別荘」へ直行する事になりました。
パレードランがスタートしたのは午後二時頃というオフ会としては異例の繰り上がりスケジュールです。でもこの天気ではもう夕方にも感じてしまい、疲労までもがずんと繰り上がりで襲って来ます。実際に右折箇所で判断が遅れてダンプ(だったか?)になが〜いクラクションを鳴らされてしまいました(ご心配&ご迷惑をおかけしました)。
磐梯山ゴールドライン源橋料金所手前で隊列を整え直して料金所に並びました。ここに来て後ろにずらっと車が並んでいるのに財布に万券しか入ってない事が分かり慌てて車内のヘソクリ(場所は秘密)を探し出してしのぎました。これだけの同一車種が並んでいるなかmaakoの旦那さんだけが普通車料金を徴収されかけるハプニングもありつつ紅葉も見頃の磐梯山ゴールドラインを走行、私は料金所手前で散らかした車内の物がコーナーで暴れ狂うのに狼狽しながら走行。あるコーナーではヨタついた走りをしてしまっちゃったり(汗)。ナビのリモコンがドア内側に激しくヒットした日にゃあもう何か大きな石でもドアにぶつけたんじゃないかと心配になります。途中の退避所のような所で一旦停まって貸し別荘のルート確認。ここで「俺の体重に耐えられない方が悪い!」事件発生(?)とかあったり…。
ここで一旦別行動の予定だった湯狂い@上越さんも悪天候の為別行動(入浴)中止する事に…雨が強くなる中磐梯山ゴールドラインを走破して別荘へ向かいます。道沿いのモスバーガーの看板が景観に配慮した地味な配色でした(疲れの影響での見間違いかも知れませんが)。しゃくなげ荘到着とほぼ同時に雨と風が強まり周辺の立木を襲い、吹き飛ばされた松葉が車にべったり…。この時別荘の前に男性が立っていたのですが、この方が(事情があって途中参加の)ヤマチンさんだと気付かずに、
「あ、この人おんなじ車ばっかり並んで来てびっくりしちゃった?」
位に思っていたのをここに告白します(平謝り)。
居心地のいい空気にひきとめられる
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しゃくなげ荘 |
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調理中 |
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賞味中 |
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ゆるい時間が過ぎる… |
別荘の鍵を受け取りに行ったUM-4nurさんが戻って来て今回のスペシャルメインイベントの始まりです。UM-4nurさんやありばはさんの車から大量の食材や鍋が運び出されて小さなキッチンを埋め、「米沢VS.仙台芋煮対決」の調理開始です…対決と言っても勝ち負け全く関係無いですが(笑)。大量の野菜を切ったりする者や大量のこんにゃくに闘いを挑む者がいる何とも不思議なオフ会です。ここに来たのは予想外だった?mor_morさんとcicomoさんの二人がお泊りに急遽決定!洗面道具を買いに行くついでにお遣いへ出発…コテージや貸し別荘は人数の融通がきくので良いですね(笑)。
生ビールサーバーもセットアップされて料理も完成に近づきいい香りをリビングに広げつつある中ぷぅさんが帰るとの事…皆でビールや芋煮をチラつかせながら必死の慰留工作を試みたのですが残念ながら本人の意志は固かったです。名残を惜しみながら地元銘菓をぷぅさんに渡してお別れしました。あ、炊飯器二台とホットプレート絶好調稼働でリビングのブレーカが落ちるハプニングもありました(笑)。さて乾杯の後は皆で芋煮を味わいます…ありばはさんの地元の米沢の芋煮は醤油味仕立ての牛肉入り、少し乱暴な感想かも知れませんが「うどん入れたら関西地方の肉うどんになるような感じ」関西民族には好まれそうな味で大変美味しかったです。
対する仙台の芋煮は味噌仕立ての豚肉入り、こういうと「豚汁ぅ?」と思うかも知れませんが、全く違って甘い白味噌の優しい味わいは初めての経験。確かに屋外の芋煮会で食べれば体も暖まるでしょうね!これに加えて焼肉とブレーカ落とす勢いで炊いたご飯があるんですからそりゃあまあ豪華な夕食でした。食後はマ〜ッタリと地元銘菓頒布大会。北海道から兵庫県までの土産が乱れ飛び、さながら“アリバイストリート”の模様を呈してしまっています(笑)。落ち着いたところで各方面でダベったり…cicomoさんのカーセキュリティの話しとか聞いたりしてました。
午後7時頃(ってまだ7時っていう感じですが)急遽自己紹介が始まりました。名札もあるし今更?って正直思いましたがちょっと話しとかして打ち解けた頃の方が初めての方には楽かも知れませんね。「二万円の小遣いでコツコツやってます」とか「マモルくんに守られてます」とか「UMフォー!」とか。備え付けのカラオケにmor_morさんの百円硬貨が飲まれる事件があったり、エンタの神様見てUM-4nurさんが大爆笑の後沈没していました(笑)。お祭り野郎さんと福島県の地図を広げて凄い所迄来ちゃったねぇと改めて驚いてみたり、室内で取付を待つドアバイザーを見て「車のパーツを家へ持ち込むと大きく感じるよねぇ」と話したり。
cicomoさんとmor_morさんは突然の予定変更に奥方へメール送って返事を気にしておられました(笑)。mor_morさん曰く「メンバー同士が知り合ってゴールインした二人の仲人をするのが夢」だとか(んー…一応は協力したいんですがぁ)。カタログやサービスマニュアルが出てくるのは最近のオフでは定番ですね。ありばはさんの伝説が甦る!とか。しかしおさむさんがいつ帰られたのか全然気付きませんでした(失礼だよ)。気がつけば深夜の1時…「適当に荷物置いちゃったけど勝手に布団敷いちゃってえぇんかなぁ?部屋割りとかどうなってんのかな?」と思ったらありばはさんが大の字で寝てるし。
「…まぁ雑魚寝でもエェかー」と思っていたら寝てしまっていました。…結果約40時間近く起き続けてました(もう仕事ではこんなマネできません…笑)。
おまけ・言語解説
“アリバイストリート”(もしくは「アリバイ通り」)
大阪梅田の阪神百貨店の地下一階横にある地下鉄西梅田駅と梅田駅を繋ぐ通路…の横に並んだ「各都道府県の土産物を扱う小店舗」。奥行き1メートルあるか無いかの薄っぺらい店舗におばちゃんが横に座って、沖縄県の店なら黒糖とかだったり鹿児島県の店なら「ボンタンアメ」を売っていました…。
ここで「旅行した気分」ではなく「女房には出張だと偽って違う女と(略)」の帰りに買って帰りそうな品揃えから一部でこう呼ばれています(ぉ)。現在はどうなってるんだっけ?最後に見た時には殆ど消えてた気が…。
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